大坂城の男たち―近世実録が描く英雄像

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000224123
  • NDC分類 913.56
  • Cコード C0091

出版社内容情報

実際の出来事をもとにした実録体小説のうち,なかでも大坂の陣を題材にした難波戦記物は,江戸時代の人びとを大いに熱狂させた。無双の軍師真田幸村,無敵の豪傑後藤基次,若き勇将木村重成など,豊臣方の武将たちの活躍を前に,家康と秀忠はなすすべもなく逃げ回る。今日の時代小説の原点ともなった英雄像と逸話の数々を,平易に叙述する。

内容説明

真田幸村、後藤基次、木村重成、塙団右衛門など、豊臣方武将たちの活躍を前に、逃げ回る家康と秀忠―。今日の時代小説の原点ともなった近世実録の世界を叙述する。

目次

序章 筋を通す文学
第1章 苦悩する忠臣 片桐且元
第2章 大坂城中の花 木村重成
第3章 戦国生え抜きの豪傑 後藤基次
第4章 夜討ち抜け駆けの大将 塙団右衛門
第5章 鬼武者 薄田兼相
第6章 天下無敵の軍師 真田幸村
終章 実録の流れと時代小説

著者等紹介

高橋圭一[タカハシケイイチ]
1960年生まれ。専攻、日本近世文学、京都大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程中途退学。現在、大阪大谷大学文学部日本語日本文学科教授。京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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金監禾重

7
近世実録は近世の人々にとって歴史知識でもあったが、やはり娯楽作品の性格が強かったため、登場人物のキャラクター像の変化や作品群ごとの個性がみられる。現在の創作作品と違う面もあり、面白い。片桐且元は家康と渡り合うが佞臣に排除される悲運の大政治家。真田幸村は卑怯とも言える、裏の手を使う怪将。忍びだけでなく銃も多用して家康の暗殺を計る。徐々に大坂城の軍師として存在感を増す。もともと軍師格の後藤又兵衛は幸村に座を譲るが、奉公構する黒田長政を詰らない大人物として描かれる。2024/01/24

禿頭王

1
豊臣方の武将達の活躍が「近世実録」の中で、どのように描かれ、また作り出されていったのかを、登場人物の人物列伝のような形で紹介しています。「苦悩する忠臣・片桐且元」「天下無双の軍師・真田幸村」といった、現代人にも通じる人物像や活躍が、すでに江戸時代の「近世実録」の中で確立されていたことに驚きを隠せませんでした。そして何より、現代の下手な歴史小説やうんちく本よりも、「近世実録」の方がはるかに面白いのです。江戸時代の名もなき人々が、現代人でも血湧き胸躍る古典を創り上げていた事実には、感動すら覚えました。2019/12/15

駒場

1
旧暦夏の陣だったので積読消化。片桐且元からはじまり、真田幸村や後藤又兵衛、木村重成といった有名ドコロ(且つ後に神格化されたような武将)のみならず、塙団右衛門や薄田兼相についても記述がある。一次資料に基づく経歴はほとんどなく、時代を追うごとに民衆に愛された軍記物や実録物、講談の中で彼らの奮闘がどう変化していったかをそれぞれ詳述。どの本に書かれているのかちゃんと記載があるので大坂の陣ファンには有り難い。加えて江戸期の実録物が三国志や太平記の影響をモロに受けていることにも触れてあり、文学史的な記述も面白い2016/05/08

笛吹岬

0
近世の写本と実録の意味を論じた序章が面白かった。また、昨今の歴史好きにも面白く読めるだろう。2011/03/21

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