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出版社内容情報
一九世紀半ばの中国人の移民以降、アメリカにおいてアジア人はどのように表象されてきたのか。劣等の「人種化」が刻印されていくモデルマイノリティとしてのありようを、当時の俗謡・漫画・文学・映画などからトレースする。
内容説明
十九世紀半ばの中国人の移民以降、アメリカ社会において、特定の歴史状況の下で、アジア人はどのように表象されてきたのか。白人の職場や家庭から排除された「異教徒」「黄禍」「グーク」として、あるいは男でも女でもない「第三の性」として、民主社会の参加には不適格な「不服従の市民」「永住外国人」として、アジア人の身体表象に劣等の人種化が刻印され、モデルマイノリティとしてステレオタイプ化されていく過程を、当時の俗謡・漫画・通俗文学・映画などからたどる。
目次
序 イエローフェイスとは
第1章 神の自由な土地に降り立った「異教徒の中国人」
第2章 苦力と白人労働者階級の形成
第3章 第三の性
第4章 内なる堤防とアジア禁止区域
第5章 冷戦期におけるモデル・マイノリティ神話の起源
第6章 グークとしてのモデル・マイノリティ
第7章 ロサンゼルス暴動以後
第8章 不服従の市民―オリエンタルを脱構築する
著者等紹介
リー,ロバート・G.[リー,ロバートG.][Lee,Robert George]
1947年生まれ。現在、ブラウン大学准教授(Department of American Civilization)。専門はアメリカ研究、アジア系アメリカ人研究、人種研究
貴堂嘉之[キドウヨシユキ]
1966年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。一橋大学大学院社会学研究科准教授。専門は、アメリカ合衆国史、移民・エスニシティ研究、人種研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。