「大人」の条件―「社会力」を問う

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  • サイズ B6判/ページ数 209p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000223690
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0037

出版社内容情報

教育改革論議に欠けていることは何か.子どもの危機が大人不信によって深まっていないか.混迷する現代に,他者への信頼を核にした「社会を構想する力」「人が育つ環境」を求めて,教育社会学者と評論家が語りあう.

内容説明

教育改革論議に何が欠けているのか。子どもの危機は大人不信によって深まっていないか。「他者」に背を向け、心から「他者」を追い出している子どもたちの現状を直視しなければ、社会が再構築される可能性はない。混迷する現代を自らどう生きるのか、いま、「大人」たちは決断を迫られている。「社会を構想する力」「人が育つ環境」を求め、教育社会学者と評論家が熱く語り合う。

目次

第1章 「社会力」がなぜ問題か(社会をつくる土台が崩れている;「教育」で人は育つのか;「社会」をイメージできているのか ほか)
第2章 人が育つ環境とは―共通体験を思い起こしながら(大学生の現在;「自分」に閉じこもること;共同生活の教育力 ほか)
第3章 「大人」の条件(分権時代を自分たちのものにできるか;選挙への態度が変わる;成長一本やりも見直される ほか)

著者等紹介

門脇厚司[カドワキアツシ]
1940年生まれ。1970年東京教育大学大学院博士課程修了。専門は教育社会学、青少年文化論。現在、筑波大学教授。著書に『子どもの社会力』(岩波新書)『現代の出世観』『子どもと若者の〈異界〉』など

佐高信[サタカマコト]
1945年生まれ。1967年慶応義塾大学卒業。現在、評論家。著書に『現代を読む―100冊のノンフィクション』(岩波新書)『葬送譜』『日本国憲法の逆襲(編著)』(以上、岩波書店)、『官僚国家=日本を斬る』『黄沙の楽土』など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

8
もしもほんとうに必要な場面が来れば、人はそれを身につけるだけの力を持っている。しかし、そもそも何が必要であるのかを知るためには、視野を広げ、自分自身を理解するための力が必要になる。それを学び、理解できるようになる事こそ、最も身につけなければいけない力だろう。2013/11/10

housetop16

1
20年前の本だが現代でも活かせるヒントや知恵が得られないかと図書館借りでざっと読了。読みたかった内容ではなかったが断片的にピンと来るエピソードを得られたので良かった。 >要するに、投票率が上がれば上がるほど現状を変えるパワーになっていく。 (中略)二〇〇〇年十一月の栃木県の選挙も前回の投票率が20%後半だったのに対し今度は47~48%になった。(中略) >そうですね。そしてその参加のなかせ人々が世の中を自分で変える面白さを体験するわけでしょう。 (中略)そこが非常に重要なところなんですよ。2021/10/17

ににこ

0
斜め読み。欲しい情報が無かった。2015/04/18

Yasuhara.S

0
現代社会の、「社会力」を鍛えないような教育を批判し、「大人」の条件とは何かを論じている本。対話形式になっており読みやすく、生きていくのに必要なアイディアが詰まっていると感じた。2011/09/10

numainu

0
評価E2001/08/01

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