出版社内容情報
教育改革論議に欠けていることは何か.子どもの危機が大人不信によって深まっていないか.混迷する現代に,他者への信頼を核にした「社会を構想する力」「人が育つ環境」を求めて,教育社会学者と評論家が語りあう.
内容説明
教育改革論議に何が欠けているのか。子どもの危機は大人不信によって深まっていないか。「他者」に背を向け、心から「他者」を追い出している子どもたちの現状を直視しなければ、社会が再構築される可能性はない。混迷する現代を自らどう生きるのか、いま、「大人」たちは決断を迫られている。「社会を構想する力」「人が育つ環境」を求め、教育社会学者と評論家が熱く語り合う。
目次
第1章 「社会力」がなぜ問題か(社会をつくる土台が崩れている;「教育」で人は育つのか;「社会」をイメージできているのか ほか)
第2章 人が育つ環境とは―共通体験を思い起こしながら(大学生の現在;「自分」に閉じこもること;共同生活の教育力 ほか)
第3章 「大人」の条件(分権時代を自分たちのものにできるか;選挙への態度が変わる;成長一本やりも見直される ほか)
著者等紹介
門脇厚司[カドワキアツシ]
1940年生まれ。1970年東京教育大学大学院博士課程修了。専門は教育社会学、青少年文化論。現在、筑波大学教授。著書に『子どもの社会力』(岩波新書)『現代の出世観』『子どもと若者の〈異界〉』など
佐高信[サタカマコト]
1945年生まれ。1967年慶応義塾大学卒業。現在、評論家。著書に『現代を読む―100冊のノンフィクション』(岩波新書)『葬送譜』『日本国憲法の逆襲(編著)』(以上、岩波書店)、『官僚国家=日本を斬る』『黄沙の楽土』など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
housetop16
ににこ
Yasuhara.S
numainu