音と文明 - 音の環境学ことはじめ

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  • サイズ B6判/ページ数 602p
  • 商品コード 9784000223676
  • NDC分類 424
  • Cコード C0040

出版社内容情報

現世人類発祥の地たる熱帯雨林からはかけ離れた,現代都市の音環境.最先端科学が教えるところと,驚くべき音響工学的データを駆使し,現在の音環境からの脱出が,ヒトの文明を左右する重大課題であると提起する,画期的労作.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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専門分化に特化した20世紀の学問が各々かなりの高度に達したのと共に、各分野の間に隔たる隙間を歴然とさせた。本書では数えきれない程の分野を取り扱ってその隙間を埋める「音の環境学」という新学問を打ち立てている。21世紀型学問である。博学とはこう使うのか!と圧倒される。ビタミンのように<必須物質>は明確になっているが<必須情報>は未踏の地。例えば50dBA以上の都市騒音は不快感の基準となっているが、静かな農村はおおよそ50、熱帯雨林などで70dBAを優に超えるが不快感はない。我々は音(情報)に関して無知すぎる。2013/09/14

ハイパー毛玉クリエイター⊿

2
既存の学問分類では対応し尽くせない内容。縦横無尽に様々な分野の学問の間を飛び交い、「音」を考察する1冊。難しかった。絶対音感の人は非言語脳がその他の人より発達しているのかと重いきや、寧ろ痩せており、音楽を「言語」的に処理している可能性が高いという事実に驚いた。非可聴域の音も含めて音楽だという情報には納得。耳では聞こえないはずの音も、我々の脳は聴いているのだ。あと、音の「非定常構造」なるものが気になった。チェンバロもバリ島ガムランも、私の好みの音!きっとあの揺らぎが好きなんだな。2015/10/09

ataka

1
社会学と生理学をベースに、様々な分野の研究成果をまとめあげ、「音の環境学」を考える学術書。20 kHz 以上の超高周波が人間に影響を与えることを示した実験には頭を下げる。感想が長くなるので、続きはブログで。 clmemo@aka: 音と文明 (大橋 力) 〜 20 kHz 以上の音が人に与える影響について http://at-aka.blogspot.jp/2012/06/20-khz.html2012/06/05

(^_^)/

0
熱帯雨林=人類の本来の環境と措定することで開かれるクリアな視界に希望を持てた。理想社会を構想する上での必読書かも。非言語脳を解放しよう。2021/06/18

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