出版社内容情報
「この戦争は間違っている」と言い遺して征った婚約者戦死の地・沖縄へ復帰前から通い続けた筆者が,7年ぶりに訪沖.「人殺しはするな,戦争を無くせ」と摩滅の骨が叫び,こちらの行く方を心配してくれていると実感する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二人娘の父
8
浅学ゆえに著者について50年の人生で今回初めて知った。随筆家として沖縄にただならぬ思いを抱いた「沖縄好き」師匠筋にあたる方とお見受けした。ただしその由縁は重いものがある。時に情緒が溢れすぎてしまうきらいもあるが、沖縄戦への思いの深さを知れば、それを切り捨てることは到底できないことも、またよく分かる。本書を手にしたきっかけは、先日鑑賞した映画「骨を掘る男」だ。沖縄本島南部には、想像もつかない戦死者の骨が眠っている。その骨の上にアスファルトを敷き家を建て、沖縄本島南部は戦後を生きてきた。骨で繋がる思いがある。2024/07/16
tecchan
1
婚約者に「戦争は間違っている。戦争で死にたくない。」と言い残された随筆家岡部伊都子。 婚約者が戦死した沖縄を訪れた50年前の想い。その後、日本に復帰した沖縄への思い、平和への思いを熱く語る。2021/02/08
まめ
1
沖縄のこととか戦争のこととかわかってなくて、恥ずかしいばかりだ2013/09/19