出版社内容情報
今日の教育に最も大きな影響を与え、広く知られる名著『エミール』。その中身は今なお驚くほど新しく、みずみずしい魅力にあふれている。この作品をどう味わい、どうわたしたちの思考に取り込み現実の教育に役立てるか。ルソーに惚れ込む気鋭の教育哲学者が、やさしく、そして情熱的に語る。『エミール』入門の決定版。
内容説明
こんなにおもしろかった!ルソーに惚れ込む気鋭の教育哲学者が、いまなお役に立つその考え方と魅力をやさしく、そして情熱的に語る。絶対挫折しない『エミール』入門決定版!
目次
序章 天才だけど人でなし。そんなルソーをどう考えるか?
第1章 ルソーの思考法
第2章 無菌室で育てない!
第3章 欲望と能力を調和させよう
第4章 「自己愛」をねじ曲げない
第5章 性教育と道徳教育
第6章 理想の恋愛を求めて
終章 ルソーが示した道しるべ
著者等紹介
苫野一徳[トマノイットク]
早稲田大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。熊本大学大学院教育学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ta_chanko
16
子どもは自然の中で伸び伸びと育てるのがよい。大人がいちいち教えなくても、自ら学ぶ力を持っている。モンテッソーリ教育やサドベリースクールにも影響を与えたルソーの教育論。ルソーが実子を孤児院に入れ、自分で育てなかったことはさておき、共感できる内容。ほぼ勉強(特に五教科)という尺度のみで子どもの能力を判断し、それを大人が教え、子どもたちを競わせるような現代日本の教育はどうなのだろうか?一部の勝ち組と、劣等感をもった多数の敗者を生み出すだけではないのか。少子化や社会の変化が進む今、教育を見直していく必要がある。2024/05/10
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
12
ブログに書きました 「お子さんの不登校でお悩みの親御さんに激推し本」 https://connectron.love/2024/07/book/38770/2024/07/15
三色かじ香
4
エミール上巻だけ惰性で読み切って、あとは読んでない民としては、「エミールは名言がありすぎて読みにくい」という旨の部分に勇気づけられました。ルソーが、子供は自然に育つべきで、そのための環境を大人が整えてあげるべき、という主張をしていることが分かりました。よい入門書だと感じました。2024/05/03
かりん
2
4:《子どもを「自然」に育てるということ。》ルソーの名著について、現在の先進校の事例なども交えつつ解説してくれる本(ルソーに足りない同年代との対話も含めて)。ルソーがこだわった「自然」な育ち・学びについて考えるとことができる読書だった。無菌室に入れず、過剰な刺激を与えず…ということが、今のネット社会ではますます難しいのかもしれない。原著にもチャレンジしたくなった。メモ→生きること、それは呼吸することではない。活動することだ/「自然」な成長をしてきた子どもたちは、「凡俗な人の目には腕白小僧としか映らない」2024/08/27
takao
1
ふむ2024/08/20
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