江之浦奇譚

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江之浦奇譚

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  • サイズ A5変判/ページ数 294p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000223072
  • NDC分類 706.9
  • Cコード C0072

出版社内容情報

能に文楽、バレエの演出。普請道楽、骨董三昧。作庭、料理、なんでもござれの百面相-さて杉本博司とは何者か。本書には、自身「遺作」と位置付ける江之浦測候所に引き寄せられたモノたちが語る因縁譚が満ちている。和歌と文、写真が渾然一体となった令和の奇書、現代を代表するアーティストの風狂の半生がここに。(書き下ろし、カラー図版多数)

内容説明

小田原文化財団江之浦測候所―数寄を凝らした「遺作」の顛末、四十四の因縁噺。

目次

馴れ初め―平成六年春
明月門―平成十年春
石橋山古戦場―平成十三年秋
眼鏡トンネル―平成十四年正月
A級戦犯の門―平成十五年夏
天正庵―平成十六年夏
植物と人間―平成十七年春
直島禊プール―平成十八年春
冬至光遥拝隧道―平成十八年夏
能面萬媚―平成十八年秋〔ほか〕

著者等紹介

杉本博司[スギモトヒロシ]
1948年東京生まれ。立教大学経済学部卒業後に渡米、アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン(ロサンゼルス)で写真を学ぶ。1974年よりニューヨーク在住。『海景』『劇場』『建築』シリーズなどの代表作がメトロポリタン美術館をはじめとする世界有数の美術館に収蔵されている。彫刻、建築、造園、料理と多方面に活躍、とりわけ伝統芸能に対する造詣が深く、演出を手掛けた「杉本文楽 曾根崎心中 付り観音廻り」公演は国内外で高い評価を受けた。2008年、新素材研究所を設立。2009年、公益財団法人小田原文化財団を設立。2017年10月、約20年の歳月をかけて建設された文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」をオープン。ハッセルブラッド国際写真賞、高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)受賞、紫綬褒章受章、フランス芸術文化勲章オフィシエ叙勲、そして2017年、文化功労者に選出される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アキ

95
久々に訪れた江之浦測候所は、雨の中霧に覆われ幻想的な雰囲気を醸し出していた。杉本博司は、相模湾の海を望むみかんばたけのこの土地を手に入れるため、現代美術作家と農家を兼業することにして農業法人「植物と人間」を設立した。土地の所有者高橋夫妻に能舞台が完成したらここで能を観てみたいと言われた約束は、12年後舞台完成の数ヶ月前に他界され果たせなかった。。千利休待庵もどき茶室雨聴天、内山永久寺十三重塔、元興寺天平礎石、明月門、数理模型、春日社、滝根石、みんな雨に濡れて喜んでるよう。また、きたん、って囁いてくれた。2022/07/16

クラムボン

22
「江之浦測候所」とは何とも風変わりな名称です。相模湾に面した小田原の崖地で、元々は蜜柑畑だった場所にこの施設は在る。冬至の日の出を遥拝する隧道、海に18m突き出した夏至光遥拝の100mギャラリー 、石と光学硝子の能舞台、《待庵》を本歌取りした茶室など、そして 杉本博司が所蔵する美術品の鑑賞棟があるのだが、どうにも説明し難いモノなのです。建築様式や工法には強い拘りを持ち、古き時代の再現を試みているようだ。作者の個性と哲学が強烈に盛り込まれていると思う。近々見学に行くので楽しみだ。2021/11/26

Tenouji

17
見えないものを見る、古層を偲ぶ、など言われるけど、この人ほど、それを実践している人はいない。数寄者だけどw。2021/05/27

みみりん

6
江之浦測候所に行き、直後直島のベネッセハウスで著者の作品に出会った。予備知識なく江之浦測候所を訪れたので美しい不思議な場所という印象だけだったが本書を読んでこの場所にある物の由来と著者との出会いと思い入れがよくわかった。季節を変えてまた測候所を訪れてみたい。2022/06/25

peerin

5
江之浦測候所に纏わる44の話。実現していない構想も興味深い。数寄者は和歌に通じ、茶を嗜み花を生ける趣味人、多様な好みを寄せて作る。時系列に語られた話の冒頭に歌が詠まれている。ユーモア沢山で滑らかな文章の中からこれでいいの?と厳しく問われる事も有りはっとする。これまで読んだ本との繋がりに喜び、これから読みたい本、調べたい事が広がる。『人が人となった由縁、人が夢を描きその夢を実現しようと努力した事、古代の人々の意識の有様を追体験』する場所。正史からこぼれ落ちた真実のかけらから、また何かを感じたい。2022/08/15

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