出版社内容情報
能に文楽、バレエの演出。普請道楽、骨董三昧。作庭、料理、なんでもござれの百面相-さて杉本博司とは何者か。本書には、自身「遺作」と位置付ける江之浦測候所に引き寄せられたモノたちが語る因縁譚が満ちている。和歌と文、写真が渾然一体となった令和の奇書、現代を代表するアーティストの風狂の半生がここに。(書き下ろし、カラー図版多数)
内容説明
小田原文化財団江之浦測候所―数寄を凝らした「遺作」の顛末、四十四の因縁噺。
目次
馴れ初め―平成六年春
明月門―平成十年春
石橋山古戦場―平成十三年秋
眼鏡トンネル―平成十四年正月
A級戦犯の門―平成十五年夏
天正庵―平成十六年夏
植物と人間―平成十七年春
直島禊プール―平成十八年春
冬至光遥拝隧道―平成十八年夏
能面萬媚―平成十八年秋〔ほか〕
著者等紹介
杉本博司[スギモトヒロシ]
1948年東京生まれ。立教大学経済学部卒業後に渡米、アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン(ロサンゼルス)で写真を学ぶ。1974年よりニューヨーク在住。『海景』『劇場』『建築』シリーズなどの代表作がメトロポリタン美術館をはじめとする世界有数の美術館に収蔵されている。彫刻、建築、造園、料理と多方面に活躍、とりわけ伝統芸能に対する造詣が深く、演出を手掛けた「杉本文楽 曾根崎心中 付り観音廻り」公演は国内外で高い評価を受けた。2008年、新素材研究所を設立。2009年、公益財団法人小田原文化財団を設立。2017年10月、約20年の歳月をかけて建設された文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」をオープン。ハッセルブラッド国際写真賞、高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)受賞、紫綬褒章受章、フランス芸術文化勲章オフィシエ叙勲、そして2017年、文化功労者に選出される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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