内容説明
核兵器不拡散条約(NPT)は「核なき世界」をもたらすか?核軍縮・不拡散をめぐる多国間外交。その実態に迫り、主要な論点を解説する必読書。
目次
第1章 核兵器不拡散条約(NPT)の成り立ち(条約成立の背景;条約における不拡散義務の確立;「グランド・バーゲン」の形成;条約の成立と課題)
第2章 再検討プロセスにおけるグループ・ポリティックス(NPTにおける法的な区別、準公式なグループ分け;NPTにおける主要なグループ;グループ・ポリティックスの行方)
第3章 核軍縮の現状と課題(核軍縮のコミットメント;核軍縮強化の取り組みと課題)
第4章 核不拡散と平和利用(IAEAの保障措置とNPT;非核兵器国の義務と奪い得ない権利;核セキュリティ;核燃料の国際管理構想)
第5章 中東の核兵器拡散問題と対応(中東の核兵器拡散問題とNPT体制への合意;NPT再検討プロセスと中東問題;中東拡散問題の今後)
第6章 「核の非人道性」をめぐる新たなダイナミズム(核の非人道性と違法性をめぐる議論の歴史;二〇一〇年からの「非人道性」論議の高まり;「核兵器禁止条約」抗争とNPT)
第7章 市民社会とNPT(市民社会が核軍縮に果たしてきた役割;軍縮・不拡散教育)
著者等紹介
秋山信将[アキヤマノブマサ]
一橋大学大学院法学研究科/国際・公共政策大学院教授。博士(法学)。広島市立大学広島平和研究所講師、日本国際問題研究所軍縮・不拡散促進センター主任研究員などを経て現職。専門は国際政治学。特に軍縮・不拡散問題を中心に安全保障問題を研究
西田充[ニシダミチル]
外務省軍縮・不拡散専門官。モントレー国際大学院国際政策学修士。大量破壊兵器不拡散研究専攻(ジェームズ・マーティン不拡散研究センター)。その後、外務省大量破壊兵器等不拡散室、不拡散・科学原子力課、ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部を経て、2011年より軍備管理・軍縮課に所属
戸崎洋史[トサキヒロフミ]
日本国際問題研究所軍縮・不拡散促進センター主任研究員。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程中途退学。博士(国際公共政策)。日本国際問題研究所研究員補、研究員を経て現職。専門は軍備管理・不拡散問題、安全保障論
樋川和子[ヒカワカズコ]
外務省軍備管理・軍縮・不拡散専門官。軍備管理・軍縮課、在ウィーン国際機関日本政府代表部、在米国日本大使館、不拡散・科学原子力課勤務を通じてNPTプロセスに携わる。2015年1月より在イラク日本大使館一等書記官
川崎哲[カワサキアキラ]
ピースボート共同代表。ピースデポ事務局長などを経て2003年より現職。核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員。2009~10年「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」NGOアドバイザー
土岐雅子[トキマサコ]
ミドルベリー国際大学院モントルレー校(旧称モントレー国際大学院)のジェームズ・マーティン不拡散研究センター不拡散教育プロジェクトマネジャー兼研究員、モントレー国際大学院国際政策学修士、大量破壊兵器不拡散研究専攻。軍縮・不拡散教育の推進、主に高校生を対象としたプロジェクトを担当。主な研究分野は軍縮・不拡散教育、不拡散政策、原子力政策など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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