出版社内容情報
日本人が抱く「イメージとしての江戸」は、どのようにして作られてきたのだろうか? 本書は、歴史事実の検証によってではなく、「イメージとしての江戸」が、テレビ、映画、小説、マンガ、教科書などの〈メディア表象〉によって、いかに作られたのか、それがその時代の人々の意識にどう影響してきたかを解読していく。
内容説明
イメージとしての“江戸”はいかに作られたのか。日本人が抱く「江戸」のイメージは、どう作られてきたのだろうか?本書は、歴史事実の検証によってではなく、「イメージとしての江戸」が、ネット、テレビ、アニメ・マンガ、演劇、小説、教科書、観光などの“メディア表象”によって、いかに作られ、それが人々の意識にどう影響してきたかを解読する。
目次
第1章 「江戸文化」という物語(虚飾化された江戸文化;江戸はすぐそこにある「過去」 ほか)
第2章 編集された「江戸文化」の方法(「江戸文化論」の構造;「江戸文化論」の隠された意味―歌舞伎からアニメまで ほか)
第3章 つくられた街並みの表象―曖昧な「日本国」(江戸時代に「日本」はなかった;「鎖国」の虚構―修正された教科書と博物館展示 ほか)
第4章 芸術化された「浮世絵」「歌舞伎」(「歌舞伎」の捏造された評価―シェイクスピア神話と同様に;「歌舞伎」の独自性神話―「京劇」の影響はなかったのか ほか)
第5章 近未来への「江戸」物語の創造(早すぎた近代―養蚕、金魚、医術、からくり、織機、造船、天文;“生き物”で読み解く江戸のメディア―歌舞伎・浮世絵・黄表紙 ほか)
著者等紹介
奥野卓司[オクノタクジ]
1950年京都市生まれ。関西学院大学図書館長・大学院社会学研究科教授。放送大学大学院客員教授。山階鳥類研究所特任研究員。学術博士。情報人類学・メディア表象論専攻。京都工芸繊維大学大学院修了。京都造形芸術大学助教授、米国イリノイ大学人類学部客員准教授、甲南大学文学部教授、国際日本文化研究センター客員教授などをへて、1997年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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