江戸“メディア表象”論―イメージとしての“江戸”を問う

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000222907
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

日本人が抱く「イメージとしての江戸」は、どのようにして作られてきたのだろうか? 本書は、歴史事実の検証によってではなく、「イメージとしての江戸」が、テレビ、映画、小説、マンガ、教科書などの〈メディア表象〉によって、いかに作られたのか、それがその時代の人々の意識にどう影響してきたかを解読していく。

内容説明

イメージとしての“江戸”はいかに作られたのか。日本人が抱く「江戸」のイメージは、どう作られてきたのだろうか?本書は、歴史事実の検証によってではなく、「イメージとしての江戸」が、ネット、テレビ、アニメ・マンガ、演劇、小説、教科書、観光などの“メディア表象”によって、いかに作られ、それが人々の意識にどう影響してきたかを解読する。

目次

第1章 「江戸文化」という物語(虚飾化された江戸文化;江戸はすぐそこにある「過去」 ほか)
第2章 編集された「江戸文化」の方法(「江戸文化論」の構造;「江戸文化論」の隠された意味―歌舞伎からアニメまで ほか)
第3章 つくられた街並みの表象―曖昧な「日本国」(江戸時代に「日本」はなかった;「鎖国」の虚構―修正された教科書と博物館展示 ほか)
第4章 芸術化された「浮世絵」「歌舞伎」(「歌舞伎」の捏造された評価―シェイクスピア神話と同様に;「歌舞伎」の独自性神話―「京劇」の影響はなかったのか ほか)
第5章 近未来への「江戸」物語の創造(早すぎた近代―養蚕、金魚、医術、からくり、織機、造船、天文;“生き物”で読み解く江戸のメディア―歌舞伎・浮世絵・黄表紙 ほか)

著者等紹介

奥野卓司[オクノタクジ]
1950年京都市生まれ。関西学院大学図書館長・大学院社会学研究科教授。放送大学大学院客員教授。山階鳥類研究所特任研究員。学術博士。情報人類学・メディア表象論専攻。京都工芸繊維大学大学院修了。京都造形芸術大学助教授、米国イリノイ大学人類学部客員准教授、甲南大学文学部教授、国際日本文化研究センター客員教授などをへて、1997年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
ふむ2020/10/11

ゆず

1
歴史はあくまでもストーリー。日本史の学習を大学受験で終わらせてしまったことを後悔することとなった一冊。今の日本バンザイというのは愛国心を恐れた反動なのかもしれないし、滅びゆく成熟国のノスタルジー的なものなのかもしれないと思いを巡らせた。文化から読み解いていくこの視点があまりにも面白い。2015/04/30

わ!

0
私たちが思い浮かべている「江戸時代」とは、一体全体、どのようにして刷り込まれたものなのか…という本である。面白い「問題提起」だ。例えば明治維新から現在まで、おおよそ150年が経ったことになるが、明治と大正と昭和、そして平成は明らかに異なった時代であるのに対して、江戸270年は、ほぼ同じような文化が続いていたように想像してしまう。いや、何も、江戸時代に限らず、私たちは時代を見るのに、その文化の変遷を固定観念で見る。ただ私達が生きている時代が一枚岩ではないように、それぞれの時代にも、それぞれの編纂がある。2018/11/03

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