出版社内容情報
肌の色ゆえの偏見、乗り越えさせた演歌の力
初の黒人演歌歌手として活躍するジェロ-そのスター誕生劇に重ねて、日本人の祖母、そして母のたどった苦難を描く。進駐軍の黒人兵と米国へ渡った祖母、横浜に残されいじめに泣いた「混血児」の母。二人を支えたのは演歌だった。
内容説明
来日四年目の二〇〇八年に演歌歌手としてデビューし、一躍スターの座についたジェロ。その華やかなドラマに重ねて、日本人の祖母、そして母のたどった苦難を描く。進駐軍の黒人兵と結ばれて米国へ渡り、人種差別の下で演歌を心の支えとした祖母、横浜に残されて黒い肌ゆえに毎日石を投げられ、そのいじめに耐えかねて渡米した少女時代の母。二人の女性を通して日米を問わぬ人種的偏見の壁を、そして歌手ジェロを通してその厚い壁を軽々と乗り越えた演歌の力を伝える。
目次
プロローグ―突然の嗚咽
第1章 演歌が家族を支えていた
第2章 伝説の始まり
第3章 『海雪』大ヒットの秘密
第4章 “夢”への階段
第5章 母の真実
第6章 夢の、その先へ
エピローグ―演歌はよみがえるか
著者等紹介
小堺正記[コサカイマサキ]
1965年、東京都生まれ。1988年、慶應義塾大学経済学部卒業。NHKに入局(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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