出版社内容情報
さまざまな芸能が生まれた中世という時代,人々はその演技に魅了されながらまったく新しいイメージを自在に紡いでいった.芸能史をつらぬく隠されたゆたかな水脈を掘りおこすために,中世人の演劇的想像力にせまる.
内容説明
赤い鼻高の奇怪な面をつけた舞人が登場する王の舞、アクロバットな曲芸をみせる高足、火を吐き剣を呑みこむ幻術―。さまざまな芸能が生まれた中世という時代、人々はその演技に魅了されながら新しいイメージを自在に紡いでいった。芸能史をつらぬく隠されたゆたかな水脈を掘りおこすために、中世人の演劇的想像力にせまる。
目次
1 想像する(芸能史研究にとって想像力とは何か;熱狂の坩堝から―田楽と異類異形;肖像の起源―王の舞と猿田彦 ほか)
2 見る/見られる(天まであがれ;離脱のパフォーマンス―一足・二足・高足;高足の変形 ほか)
3 変身する(変身の芸能史にむけて;騙りのパフォーマンス―幻術・外術・幻戯;鬼が演じる祭礼芸能―『大江山絵詞』雑感 ほか)
著者等紹介
橋本裕之[ハシモトヒロユキ]
1961年生。早稲田大学大学院文学研究科博士課程芸術学(演劇)専攻退学。文学博士。国立歴史民俗博物館助教授を経て、現在千葉大学文学部助教授、アイオワ大学人類学部客員准教授。専攻、演劇学、民俗学・文化人類学
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