エロイーズ 愛するたましいの記録

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000222648
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

愛は人をどこへ連れて行くのだろうか.中世フランスの悲恋物語「アベラールとエロイーズ」が,女性作家の手により,小説として鮮やかに甦った.恋愛は精神的な愛に席を譲るべきなのか.エロスは,神への愛によって裁かれるのか.

内容説明

信じますか、本当の愛を中世の発明になる、真実の恋愛を!よみがえる中世フランスの愛の物語。小説「アベラールとエロイーズ」。アカデミー・フランセーズ賞受賞。

著者等紹介

ブーラン,ジャンヌ[ブーラン,ジャンヌ][Bourin,Jeanne]
1922年、パリに生まれる。作家。輝かしい受賞歴を誇る作品群には、中世ルネサンスを舞台にした歴史小説が多い。『エロイーズ 愛するたましいの記録』でアカデミー・フランセーズ賞受賞

福井美津子[フクイミツコ]
1948年、福岡県生まれ。青山学院大学文学部、アテネ・フランセ卒業後、パリ大学に学ぶ。山川菊栄賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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太朗

0
仕事の休憩時間に少しずつ読んで読了。キリスト教社会の中でもの凄く身勝手な愛に生きた女性エロイーズ。いっそ気持ちいいくらいにアベラールを盲信(妄信)する彼女は愛に生き切った――最期の瞬間さえも身勝手な願いで神に祈る様はある意味素晴らしいかと。それにしてもアベラールとの間の感情の差違は……まぁ、愛の大きさ、形は人それぞれということだと思いました。2011/04/12

ナコち

0
中世のフランス文学や、哲学・神学に詳しくない場合取っ付きやすさがある。 どうであれ物語的な形式で、エロイーズの視点を通して追体験できる分、その時の情景が浮かびやすい。 だが、文章が誇示されていて、幾分か固い表現であるので難解さはある。肉の情念に溺れ、狂った女性というイメージは一遍も浮かばない。 寧ろ、清廉とも呼べるほど、純粋であり最後まで己を貫いたというイメージ。 修道女というよりも、クリスチャンというよりも、一人の女性の人生譚といった捉え方だ。 2010/12/21

Abdiel

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12世紀の哲学者ピエール・アベラールの弟子にして愛人エロイーズの物語。短いながら情熱的な愛の日々を送った後、修道生活を送りながら密かにピエールを愛し続けるエロイーズ。 2重の生活に苦しみつつも修道院と修道女の規範を築き上げた彼女はやはり並の人ではない。世俗的な愛と信仰に折り合いをつけるラストは少しほろりとする。2010/05/01

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