失われた“20年”

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000222082
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

内容説明

雇用から金融まで、日本は大きな危機にさらされ続けている。危機へと至る過程には、必ず、転換点が存在する。日本経済が変化の決断を下した「その時」―何が起きていたのか。何が変わったのか。何が失われたのか。時代のうねり、さらにはうねりを起こす海底の構造変化を見据えながら、日本経済がたどった20年の歴史を描き、現在の意味を問いかける。

目次

第1章 グローバル化に翻弄された「ニッポン株式会社」(さらば日本型経営―一九九四年二月、「舞浜会議」で始まった;サラリーマン安泰の終わり―一九九七年一一月、不安の時代が幕を開けた ほか)
第2章 肥大化する金融経済―マネーの暴走(金融危機日本の教訓1―戦後日本、最大の危機の日、一九九七年一一月二六日;金融危機日本の教訓2―一九八七年、BIS規制の株式参入、裏目に ほか)
第3章 「公経済」の破綻と「改革」ごっこ(迷走した消費税導入の大義―一九八五年七月、「中曾根メモ」に飛びついた大蔵省;不信と不安の年金制度―一九八六年、未納不安抱え、基礎年金創設 ほか)
第4章 「構造改革」の後で(小泉構造改革―始まりは二〇〇〇年の「裏官邸」だった;薄いセーフティーネットが生み出す「社会保障難民」―二〇〇八年末、「派遣切り」が拡大、雇用危機に ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2023/11/27

しんさん

2
「不良債権は76兆円になります」。それまで公表されていた金額の三倍強だった。橋本の側近は、いまも大蔵省への不信感を隠さない。2023/02/11

壱萬参仟縁

2
評者は失われた三十路という人生であるが、社会的には不況が長引いて、デフレ脱却の掛け声も何年もいっているのは周知のとおり。大店法で規制緩和で、シャッター商店街と嘆いているが、政治家や官僚や経営者は、新自由主義や市場原理主義がどんな社会をもたらすか、想像力が欠如していたのではないかと思えてしまう。それは、現代の原発事故を想定できない想像力の欠如にもなっているので、通底した発想で社会問題が深刻化したことは忘れてはならないと思う。いったい何が失われたのか? 少子化で将来世代を失い、人口減少社会で失われたのは人間。2012/10/16

元吉

1
★★★★☆ 今起きていることの変化点を淡々と綴ったものである。よって本書に何の解もないことは了承した上で読むべき。 要は「歴史に学ぶ」という視点での現在への提案はゼロである。とあるコンサルタントの方が、新聞だけ読んでいると思考能力がなくなるよと、忠告してくれたがその通りかも知れない。 では我々はどうすべきか、根っこの深い問題集を用意してくれたという点で僕は評価したい。2009/10/26

walkman

0
だからどうなの。現代にどう生かして庶民の生活の向上を図るの!2016/01/17

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