出版社内容情報
がんの告知を受け,入院し,抗がん剤の治療を受ける時,当事者である患者が自らの心や体の状況を「ことば」にして医師や看護師,同室者に積極的に伝えることで,治療方法や入院の日々が変化し,QOLも向上する.その実践的経験を,入院時の友人によるサポートチームやがん友達
内容説明
「ことば」にすることで、大切な毎日が、より充実したものに…がんの告知を受け、入院し、抗がん剤の治療を受けるとき、当事者である患者がみずからの心や体の状況を「ことば」にして医師や看護師、同室者に積極的に伝えていきたい。そのことで、治療方法や入院の日々が変化し、QOLも向上する。実践的な経験を、入院時の友だちによるサポートチームやがん友だちとのつながりなど具体的な事例とともに綴ります。自身の体験からうまれた「がん患者便利帳」も収録。
目次
1 肺がんになって
2 内科に再入院
3 支え
4 病院における人間関係
5 転移
6 治験
7 これから
終わりにかえて―ミラクルが起きる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
28
上野千鶴子氏紹介の本だったので、てっきり著者は独身かと思っていましたが、夫と大きい息子がいました。ただ二人とも忙しい仕事をしていたので、同窓生、PTA繋がりなどの友達にチームを組んでもらって付き添いや手助けを頼んでいた。出来そうでなかなかできないことである。また、医者や医療従事者の間違いや思いやりのない言動に対して、泣き寝入りせず、きちんと言葉で要求していったことが立派。自分の治療のコーディネーターは自分であり、自分の望む医療を受けられるよう、勉強もし、努力し言葉で伝えることが大切である。2013/08/13
壱萬参仟縁
18
著者は大学で、懸命に生きている人々に出会ったときに、相手の気持ちを察することができるようになろう(ⅵ頁)と語りかける。学生は肺がんに苦しむ著者からの声に真摯に耳を傾ける。真剣勝負な教育活動だと思う。アサーティブな考え方とは、自分の気持ちを大切にして、率直に自分の気持ちをことばで伝えようとする考え方(ⅷ頁)。僕のシナリオライトもそうした面があったのだと思う。読むにつれて呼吸の苦しさに読者も苦しみを共感せざるを得なくなる。 2014/11/02
ひげおやじ
2
患者だけでなく医療関係者にも読んでほしい。2012/12/27
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