生きる術としての哲学―小田実 最後の講義

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000221627
  • NDC分類 304
  • Cコード C0010

出版社内容情報

市民の立場から発言し続けた作家、小田実。二〇〇一年から〇二年の慶応大学における連続講義「現代思想」で語り下ろされた氏の”生きるための哲学”を一冊に編む。詳細な編者註や著者目録を付して読みやすく構成。

内容説明

終生、市民の立場から発言し行動した作家、小田実。本書は、氏が大学生を相手に行なった貴重な連続講義の記録である。9・11以後の危機的な世界情勢や進行中の戦争を、世界史的にどう捉えるべきか。隣国との関係をどう構築するか。最先端技術や地方自治、社会の根本である経済はいかにあるべきか。「市民」として考え、発言し、行動するためのいわば血の通った哲学を、編者による詳しい註と解説を付してわかりやすく提示する。

目次

1 世界をどう捉えるか
2 人間のための科学技術
3 戦争主義と平和主義
4 地方自治と市民の政策
5 世界史のなかの日韓関係
6 市民の経済と文化
1 ベトナム戦争と戦後世界
2 アジアを見る目

著者等紹介

小田実[オダマコト]
1932年大阪生まれ。作家。東京大学大学院在学中にハーバード大学留学。世界各地を旅して綴ったエッセイ『何でも見てやろう』がベストセラーに。「ベトナムに平和を!市民連合(ベ平連)」など様々な市民運動を組織し、その中心として活躍。2007年7月30日死去

飯田裕康[イイダヒロヤス]
1937年生まれ。慶應義塾大学経済学部教授を経て、同大学名誉教授。経済学史。金融論

高草木光一[タカクサギコウイチ]
1956年生まれ。慶應義塾大学経済学部教授。社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほじゅどー

13
★★★★著者が慶應義塾大学三田キャンパスにて学生を相手に行った連続講義の記録。「考えてみようよ」と何より考える場を大切にした。小田さんの話の中に「する側とされる側」という議論の枠組みがよく登場する。その説明に使われる写真は大阪空襲の様子を上空のB29から撮影したもの。小田さんは当時大阪の空襲の最中現場にいた。上空と地上では同じ現場は共有できない。鳥の目ではなく、虫の目になること。それが、国家の目ではなく、市民の目でみるということ。2017/06/27

ダージリン

3
高校生の頃に何気なく手にした「何でも見てやろう」に惹きつけられ、以来、小田実は凄い人として刷り込まれてしまった。本書では慶應大学での講義がまとめられているが、この講義を聞けた学生たちが素直に羨ましい。小田実のことを悪く言う人も多いが、私は筋の通った立派な人物と思う。2024/06/16

水口栄一

0
私は小田実さんの大ファンです。ベ平連にも関心がありました。また小田実さんの講演会もよく行きました。それだけにこの本は興味深く読ませて頂きました。とてもパワーを与えてもらったと思います。ありがとうございました。2021/01/30

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