出版社内容情報
学級崩壊,学力低下の「危機」に振り回されたこの10余年.今大切なのは子どもたちの「生きる」ことへの真摯な問いに耳を傾け,ともに考えることではないか.試行錯誤を繰り返す臨床教育学の歩みを伝える.
内容説明
新たな価値観の芽生えを見つめる臨床教育学の試み。子どもと共に生きる親たち・教師たちの姿から「真に必要な援助とは」を問う。
目次
1 日本の子どもの世界の十年
2 子どもたちの声を聴く
3 人間形成の根本に立ち戻る
4 子どもを支える共同関係を結ぶ
5 教師と学校の役割を探る
6 学習指導の質を変える
7 大学教育の実践者として考える
8 臨床教育学を創る
著者等紹介
田中孝彦[タナカタカヒコ]
1945年生まれ。東京大学法学部卒。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。東京大学、東京経済大学、北海道大学を経て、2003年4月より都留文科大学教授。専攻は教育思想・臨床教育学。近年、子ども・青年、親、教師、発達援助者たちとの対話・相談・カンファレンスにとりくむなど、臨床教育学の開拓に力を注いでいる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。