出版社内容情報
600人におよぶ芸術家・著述家を詳細に検証し、パトロンや美的趣味など芸術創造の問題を、社会的・政治的制度とともに考察する。
内容説明
ルネサンスの美術や文化に対する社会史的アプローチの成果に立ち、「新しい歴史学」の手法でイタリア・ルネサンスを解き明かした、画期的著作。図版多数収録。600人およぶ芸術家・著述家を詳細に検証し、パトロンや芸術品の用途、美的趣味など芸術創造の問題を、社会的・政治的制度とともに考察した本書においては、ミクロ・マクロの社会史が見事に総合されている。この新版では、旧版以後の研究成果をおさえての、本文改訂と参考文献の大幅な追加、および来るべき研究の新視角が提示される。社会史的文化史学者の30年にわたる研究の到達であると同時に、今後のルネサンス研究の基点である。
目次
第1部 ルネサンスの問題(イタリア・ルネサンスの芸術;歴史家たち)
第2部 芸術とその環境(芸術家と著述家;パトロンと注文主;芸術作品の用途;趣味;イコノグラフィー)
第3部 社会的背景(世界観;社会的枠組み;文化的・社会的変化;比較と結論)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ik
3
バクサンダールのイタリア・ルネサンスの社会史と併読。1972年発刊のニ著の読み比べは大変面白かった2017/06/10
まるどぅく
2
基礎知識としてヴァザーリを読んでおくとより面白いんだろうなという感じ。ルネサンスの社会状況についての概論を理解できる。もっと詳しく知りたい人はこの本の参考文献を漁ればいいと思う。日本語で読めるものは多くないが・・・2014/02/16
pako
0
完璧に自分の興味ある範囲ぴったりの内容なのに頭に入らなかった。また借り直して読まないとだな…2012/04/25