出版社内容情報
奇妙で長い歴史をもつ米中関係。そのしたたかな「共生」の軌跡に深く分け入り描く唯一無二の歴史物語。
内容説明
一七八四年に中国へと辿り着いたアメリカ商船「中国皇后号」―ここから始まった二つの大国の関係は、数百年の歴史の中で、時に対立しながら世界を動かすダイナミズムを様々に生み出してきた。しかしそれは、したたかな「共生」の軌跡でもあった。アメリカを知り尽くしたジャーナリストがその長い歩みに深く分け入り、政治・経済・思想まで様々な文献を渉猟するとともに現地取材も重ね描いた、唯一無二の歴史物語。
目次
プロローグ―フィラデルフィアの建国エネルギーから始まる
第1章 建国の父―「中国」に「活路」を見つけたモリス
第2章 儒教思想「西進」のインパクト
第3章 「実利のビジネス」で始まった関係
第4章 アヘン戦争で始まった本音と建前の使い分け
第5章 親中イメージの中での「列強化」
第6章 「特別な関係」と差別の時代
第7章 毛沢東とアメリカとの「赤い糸」(1)―保定から長沙へ
第8章 毛沢東とアメリカとの「赤い糸」(2)―デューイが残した深い影響
第9章 蒋介石とアメリカとの距離
第10章 「門戸開放」政策の裏切り―蒋介石の落日
エピローグ―「競争者」としての共生
著者等紹介
松尾文夫[マツオフミオ]
1933年東京都生まれ。学習院大学卒業。共同通信社入社後、ニューヨーク、ワシントン特派員、バンコク支局長、ワシントン支局長、共同通信マーケッツ社長などを歴任。2002年5月よりジャーナリストとして現役復帰し、現在も取材を行う。著者に『銃を持つ民主主義―「アメリカという国」のなりたち』(小学館、2004年、第52回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。2008年に小学館文庫)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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