出版社内容情報
有島武郎の代表作のひとつ『或る女』をはじめ,有島文学にはアメリカ留学体験が色濃く影響を残している.現地調査で有島の生活と思考の推移を丹念に追跡した著者が,新資料を活用しながら,〈キリスト教〉〈社会主義〉〈植民地主義〉〈移民〉〈ジェンダー〉などの問題意識を,現代的な視点から考察する野心的な試み
内容説明
有島武郎の代表作のひとつ『或る女』をはじめ、有島文学にはアメリカ留学体験が色濃く影響を残している。現地調査で有島の生活と思考の推移を丹念に追跡した著者が、新資料を活用しながら、“キリスト教”“社会主義”“植民地主義”“移民”“ジェンダー”などの問題意識を、現代的な視点から考察する野心的な試み。
目次
序説(有島武郎における“開拓地/植民地”文学―「迷路」から「カインの末裔」へ)
1 移民労働者と農場労働(有島武郎と移民労働者―“アメリカ体験”を考えるために;農場労働の体験―ニューハンプシャー州E・S・ダニエル農場 ほか)
2 宗教と思想(内村鑑三―『リビングストン伝』第四版序言の根底にあるもの;内面的深化―ボルティモアとワシントンDC ほか)
3 作品研究―「或る女のグリンプス」と『或る女』(「或る女のグリンプス」論―有島武郎の“脱男性化”と早月田鶴子への“想像的同一化”;『或る女』論(1)―神経症と強迫衝動 ほか)
著者等紹介
尾西康充[オニシヤスミツ]
1967年生。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。三重大学人文学部教授。専攻、日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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