出版社内容情報
静寂のピッチで目と目で意思を伝えあう、ろう女子によるサッカー。初の日本代表として闘ったメンバーの人生の軌跡をおいながら、健聴者とともプレーをしたり、ろうの高齢者介護施設で働いたりという日常を生きいきと描く。アイ・コンタクトからコミュニケーションの本質が浮かび上がり、サッカーの新たな醍醐味にも出会える本。
内容説明
目で聴く!目で伝える!静寂のピッチで目と目で意思を伝えあう、ろう者女子サッカー。ろう者によるろう者のオリンピックである「デフリンピック」で初の日本代表として闘ったメンバーは、なぜサッカーを始めたのか。日本代表として闘って、何を得たのか。インタビューをするため、サイレントにして饒舌な手話を、著者も学び始める。おのおのの人生の軌跡を描きながら、聴者とともにサッカーをすること、大学での学びの日々、社会人として働くこと、ろうの高齢者のための介護施設で働くこと、などの日常を生きいきと綴る。サッカーの新たな醍醐味にも出会える本。
目次
ウォーミングアップ
選手紹介
選手入場
キックオフ
ハーフタイム
後半戦のキックオフ
アディショナルタイム
延長戦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井上岳一
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ろう(聴覚障害)のオリンピック「デフリンピック」に参加した女子サッカー代表達を追ったドキュメント。コミュニケーションって何だろうと考え直させてくれる。彼女達のひたむきさに涙が止まらなかった。2011/12/08
宝塚けんけん
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手話通訳問題研究に紹介されていた本書を読んだ。手話初心者である著者がデフリンピック女子サッカーに密着し様々な苦労を選手と共に乗り越えていく様子が克明に記されている。ろう者と言っても生まれつきの場合や途中失聴、聞こえにくさの程度が、様々でありコミュニケーションの取り方も様々だ。その中でどうコンタクトをとって行くのが大切だ。コミュニケーションをどうとるのか、どうすればサッカーが上手くなるのか、チームとして強くなるのかを真剣に考え行動する様子が聴者にもわかりやすく記されている。映画後に本書ができたことに驚いた。2024/11/16