出版社内容情報
ナチ占領下のオランダで非ユダヤの家庭にかくまわれ,生き延びた子どもたちを待っていたのは,壮絶な戦後だった。70名に及ぶ克明なインタビュー記録をもとに,アンネ・フランク崇拝神話の陰に隠され,ホロコースト研究で軽視されてきた個々人の経験と,オランダ現代史の暗部に光をあてる。家族社会学から提示する新しい歴史像。
内容説明
ナチス占領下のオランダで非ユダヤの家庭にかくまわれ、生き延びた子供達を待っていたのは、壮絶な戦後だった。七〇名に及ぶ克明なインタビュー記録をもとに、アンネ・フランク崇拝神話の陰に隠されてきた個々人の経験と、戦後史の暗部に光をあてる。家族社会学による新たなアプローチ。
目次
第1章 かくまわれた子供達の歴史と記憶
第2章 戦前と戦時中―オランダとユダヤ人
第3章 戦後―ユダヤ人とオランダ
第4章 「私の母は金切り声で叫びに叫んだ」―占領、戦争、そして潜伏の記憶
第5章 「私は家に帰った。しかし、ホームシックになった」―両親がどちらも戻った場合
第6章 「親達は頭がおかしくなっていた」―親が一人だけ戻った場合
第7章 「私は何者か?」―家族と同居した孤児達
第8章 「優しい言葉をかけてもらったことは一度もなかった」―ユダヤ人孤児院における生活
第9章 戦後の生活をつくり出す場合、集合的記憶をつくり出す場合―個人的なことから政治的なことへ
結論
著者等紹介
ウルフ,ダイアン・ローレン[ウルフ,ダイアンローレン][Wolf,Diane Lauren]
カリフォルニア大学デービス校、社会学教授。ホロコーストおよびジェンダーをテーマに精力的な研究を進めている
小岸昭[コギシアキラ]
1937年生。京都大学文学部独文科修士課程修了。京都大学名誉教授
梅津真[ウメツシン]
1950年生。北海道大学文学部独語独文学科博士後期課程単位取得満期退学。現在、北海道情報大学経営情報学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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