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内容説明
「わたしの人生の始まりと終りに戦争があった」。日ごと戦争の影の濃くなる満州から戦時下の東京での美術学生時代、さらに戦後の鉱山の連作に到る若い日々。六〇年代の中南米への旅を経て、凍てつくような七〇年代のソウルの春に出会った獄中の徐勝、死刑を宣告された金芝河、そして元従軍慰安婦たち…。アジアを踏みにじり虚栄を謳歌する日本に戦争の傷と記憶を刻みつけ、今なお戦の世に生きる人々に命の種を贈り続ける画家の全貌。
目次
第1章 若い日―満州から戦時下の日本へ
第2章 敗戦―画家として生きる
第3章 時代の迷路―ラテンアメリカ、そして第三世界との出会い
第4章 凍ったソウルの春―韓国民主化運動とともに
第5章 戦争の深い傷痕―アジアを抱いて
第6章 わがこころのマンチュリア
著者等紹介
富山妙子[トミヤマタエコ]
1921年神戸市生まれ。少女時代を旧満州、大連とハルビンで過ごす。戦後、炭鉱、第三世界、韓国、戦争責任をテーマに制作。絵のシリーズと高橋悠治の音楽との映像作品を制作し、国内外で展覧・上映会を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。