内容説明
中東カタールから発信する、もう一つのグローバル・メディア。砂漠のテレビ局を訪れ、スタッフと対話し、危機と変革の息吹を感じつつ考える―「見えるもの」のユニラテラリズム(一方向性)をどう破るか、記念される死と、無数の顔のない消滅との「非対称」をどうするのか、メディアの中にしか戦争は存在しない、という現代世界の逆説をいかにして超えるのか。グローバル・メディアに貫かれる、「視角の地政学」とヴァーチャル化する「世界史の現在」とを暴きだすために。
目次
ジャミール・アザールインタビュー アルジャジーラと戦争の時代(創設の時;9・11以降 ほか)
1 砂漠のテレビ アルジャジーラ(情報産業の潜在性;ニュースの複合空間 ほか)
2 世界化と情報秩序―「アルジャジーラ・テレビ」断章(テレビ的媒介;情報の世界秩序 ほか)
3 アルジャジーラへのアプローチ(アルジャジーラ訪問;アルジャジーラの占める位置)
4 アルジャジーラの意味(情報のユニラテラリズムに抗して;噴煙の向こう ほか)
著者等紹介
石田英敬[イシダヒデタカ]
1953年生まれ。東京大学大学院情報学環教授。専攻、情報記号論。意味のエコロジーの観点から、メディア社会批判とテレビのイメージ分析を進める
中山智香子[ナカヤマチカコ]
東京外国語大学大学院地域文化研究科助教授。専攻、経済思想史・社会思想史。オーストリア学派や大戦間期の諸経済思想を、現代世界の状況との関わりで考察する
西谷修[ニシタニオサム]
1950年生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科教授。専攻、フランス文学・思想。バタイユ、ナンシー、ルジャンドルなどの研究を背景に、現代文化と思想の諸問題を独自の視点から考察する
港千尋[ミナトチヒロ]
1960年生まれ。多摩美術大学美術学部教授。専攻、映像人類学。写真家・写真批評家。写真・映像・メディア・アートなど、さまざまなジャンルで、創作・批評・プロデュースに活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Wisteria
烏山千鳥
メルセ・ひすい
-
- 電子書籍
- 10日間完成 中1・2の総復習 数学 …
-
- 電子書籍
- タカヤ―夜明けの炎刃王― ジャンプコミ…
-
- 電子書籍
- 今日もオカリナを吹く予定はない3 ガガ…
-
- 電子書籍
- 「好きなこと」だけして生きていく。 -…