内容説明
社会学はその成立以来、形式においても内容においても複雑多様な発展を遂げている。本書は社会学と社会思想の関連に焦点をおきつつ、形式・内容の両面からその発展過程を究明する。社会学を近代社会の自己意識として把握することによって、諸業績の歴史的性格はここに根本から明らかにされた。著者多年の研究を圧縮した好著。
目次
第1章 社会学史について(社会学の現状;社会学史への要請;社会学史の構想)
第2章 社会学の近代的起源(社会学の起源;社会学成立の背景;近代自然法論の寄与;経験的社会論の成果)
第3章 古典的社会学の成立(社会学の体系化へ;コントとフランス社会学;スパンサーとイギリス社会学;ドイツにおける社会学的諸企図;古典的社会学の特徴)
第4章 社会学の世界的発展(世界的発展の社会的背景;イギリス社会学の発展;フランス社会学の発展;ドイツ社会学の発展;イタリー、ロシア社会学の発展;アメリカ社会学の発展;日本社会学の発展;社会学の発展とその収穫)
第5章 現代社会学の動向(現代社会学の歴史的状況;フランス社会学の動向;イギリス社会学の動向;ドイツ社会学の動向;イタリー、ロシア社会学の動向;アメリカ社会学の動向;日本社会学の動向;現代社会学の反省)
著者等紹介
新明正道[シンメイマサミチ]
1898‐1984。1921年東京帝国大学政治学科卒業。関西学院文学部教授を経て1926年東北帝国大学法文学部助教授、1931年同教授、のち名誉教授。日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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