感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
8
19世紀以来の印欧語比較言語学の成果をまとめた本で、ホメーロスのギリシア語、ヴェーダ・サンスクリット、ゴート語、ヒッタイト語など、印欧語の古語を比較分析することにより印欧祖語の再建を試みている。1954年に出た本なので、舊字體で書かれてゐる。最低限の言語学の知識とそれぞれの古語の知識がある程度ないと、書かれていることを理解することは難しいかもしれない(私は6,7割ぐらいしかわからなかった)。とにかく古い本なので現在の印欧語学の状況がわからないのが難点だが、それを差し引いても読む価値があると思う。2013/08/19