出版社内容情報
誰もが同じような「家族」を経験する時代は終わった。一九九〇年前後に大きな転換を迎えた日本の家族社会学は、少子高齢化、「格差社会」「貧困」のインパクトにより、どのように深化・発展してきたか。結婚のありかた、家庭内ジェンダー不平等、家父長制意識、親子関係、子育て、介護など、多彩な切り口と方法論に基づく論考を収録。
内容説明
1990年前後に大きな転換を迎えた日本の家族社会学は、どのように深化・発展してきたか。結婚の形、家庭内ジェンダー不平等、家父長制意識、親子関係、子育て、介護など、多彩な切り口と方法論に基づく論考を収録。
目次
未婚化の中で失われた結婚、存在感を増す結婚
マクロレベルのジェンダー不平等と家事分担―二二カ国の比較分析
高学歴が家父長制意識に及ぼす影響についての比較社会学
データから読み解く成人の親子関係―居住形態と育児援助のあり方から
家族研究における量的調査研究のインパクト
人口学的条件と“家族”の実現性―多産多死の時代における“家族”の寿命
家族の近代と親密性の論理
子育てひろばの和やかな雰囲気はどうつくられるのか―フィールドワークにもとづく会話分析から
介護家族による「特権的知識のクレイム」―誰が、相手の「本当の姿」を知っているのか?
“血縁”の家族社会学―親子関係を分析する新たな枠組みの構築に向けて
家族福祉論の解体―家族/個人の政策単位論争を超えて
OVERVIEW 二一世紀における日本の家族社会学の展開とその課題
著者等紹介
筒井淳也[ツツイジュンヤ]
1970年生。立命館大学産業社会学部教授。家族社会学、計量社会学
永田夏来[ナガタナツキ]
1973年生。兵庫教育大学大学院学校教育研究科准教授。家族社会学、ジェンダー研究
松木洋人[マツキヒロト]
1978年生。早稲田大学人間科学学術院教授。家族社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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