出版社内容情報
福祉・社会保障の社会学は、国家と社会の相互作用を視野に入れ、制度が人々の暮らしに及ぼす効果を分析する。人生や社会の可能なパターンに関する想像力を広げて未来を構想し、政策を論じるための語彙を公共圏に提供する。医療・家族・住宅政策のあり方、政策の根底にある規範や因果効果の分析といった多様なテーマを選定。
内容説明
福祉国家の量的拡大や福祉への社会的関心の高まりにともない、存在感を増してきている福祉・社会保障の社会学。医療・家族・住宅政策のあり方、政策の根底にある規範や因果効果の分析といった多様なテーマを選定。
目次
国際比較から見た東アジアの福祉(上村泰裕)
「社会的養護の家庭化」を問い直す―演繹型政策思考からの脱却に向けて(藤間公太)
養育費問題から見た日本の家族政策―国際比較の視点から(下夷美幸)
なぜダブルケアは困難なのか―社会学的葛藤理論からの考察(山下順子;相馬直子)
「介護の社会化」の問題構制(森川美絵)
現代ホスピスの変容―「医療化」現象の日韓比較(株本千鶴)
海図なき医療政策の終焉(猪飼周平)
社会政策としての住宅政策・再考(祐成保志)
「福祉の市場化・民営化」と労働統合型社会的企業(米澤旦)
社会政策における互酬性の批判的検討(平野寛弥)
社会保障政策の因果効果(柴田悠)
OVERVIEW 福祉社会学の課題と方法―比較社会政策からの展望(上村泰裕)
著者等紹介
筒井淳也[ツツイジュンヤ]
1970年生。立命館大学産業社会学部教授。家族社会学、計量社会学
山根純佳[ヤマネスミカ]
1976年生。実践女子大学人間社会学部教授。ジェンダー研究、再生産労働・ケア労働論
上村泰裕[カミムラヤスヒロ]
1972年生。名古屋大学大学院環境学研究科准教授。福祉社会学、比較社会政策論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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