出版社内容情報
この20年、日本型雇用システムは変容し、貧困の可視化が進んだ。それに伴い関心が高まる「非正規雇用」「長時間労働」「ブラック企業」といった事象をとらえた画期となる論考を、量的・質的研究を問わず収録。「現実」の記述と「理想」の問い直しという基本を踏まえながら、様々な試みがなされた本分野の成果を見渡す。
内容説明
この20年、日本型雇用システムは変容し、貧困の可視化が進んだ。それに伴い関心が高まる「非正規雇用」「長時間労働」「ブラック企業」といった事象をとらえた画期となる論考を、量的・質的研究を問わず収録。
目次
1 労働と格差の構造(バイク便ライダーのエスノグラフィー―危険労働にはまる若者たち;近年の若年労働問題の発生要因の考察―「若者の「使い捨て」が疑われる企業」の事例を中心に;非正規雇用の捕捉方法とその適用過程からみる日韓労働市場における格差;正規/非正規雇用の賃金格差要因―日・韓・台の比較から;失業リスクの趨勢分析―非正規雇用拡大の影響と規定構造の変化に注目して;日本の労働時間はなぜ減らないのか?―長時間労働の社会学的考察;東アジアにおけるケアの外部化―市場化と社会化の観点から)
2 貧困のアクチュアリティ(野宿生活―「社会生活の拒否」という選択;「貧困家族であること」のリアリティ;ローカルボクサーと貧困世界―マニラの事例から;OVERVIEW 二〇〇〇年代以降の労働・貧困の社会学)
著者等紹介
丸山里美[マルヤマサトミ]
1976年生。京都大学大学院文学研究科准教授。社会福祉学、ジェンダー研究
太郎丸博[タロウマルヒロシ]
1968年生。京都大学大学院文学研究科教授。社会階層論、数理社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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