出版社内容情報
「初期グローバル化」としてのモンゴル帝国の成立・展開と海域世界を扱う。帝国の拡大に伴い、陸上と海上の複数のルートを通じて西アジアと東アジアの人的・物的・文化的交流が急速に進んだ。多民族・多言語・多宗教が共存する大帝国の構造と周辺地域へのインパクトを探る。ジェンダー史、環境史の可能性にも言及。
内容説明
初期グローバル化としてのモンゴル帝国の成立・展開と海域世界を扱う。帝国の拡大に伴い、陸上と海上の複数のルートを通じて西アジアと東アジアの人的・物的・文化的交流が急速に進んだ。多民族・多言語・多宗教が共存する大帝国の構造と周辺地域へのインパクトを探り、ジェンダー史、環境史の可能性、考古学・文献学などの知見も盛り込み、モンゴル帝国像を刷新する。
目次
展望(初期グローバル化としてのモンゴル帝国の成立・展開;ユーラシア・海域世界の東西交流におけるモンゴル・インパクト)
問題群(モンゴル帝国の統治制度とウルス;モンゴル支配下の中国と多民族国家―官位獲得をめぐる諸相;トルキスタン・トルコ系諸集団とモンゴル帝国;宋元時代の東アジア海域世界)
焦点(モンゴル覇権期のディアスポラ;中央アジア・東アジアの東シリア教会―モンゴル時代を中心に;イル・ハン国のイラン系官僚たち―モンゴル支配下イランの財務制度と文化;チベット仏教とモンゴル;モンゴルの東南アジア侵攻と「タイ人」の台頭;ユーラシア世界の中国陶磁流通;カラチュの時代―ティムール朝を中心に)
著者等紹介
荒川正晴[アラカワマサハル]
1955年生。大阪大学名誉教授。中央アジア古代史、唐帝国史
弘末雅士[ヒロスエマサシ]
1952年生。立教大学名誉教授。海域東南アジア史
宇野伸浩[ウノノブヒロ]
1958年生。広島修道大学国際コミュニティ学部教授。モンゴル帝国史
四日市康博[ヨッカイチヤスヒロ]
1971年生。立教大学文学部准教授。ユーラシア交流史・海域アジア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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