岩波講座 日本経済の歴史〈3〉近代1―19世紀後半から第一次世界大戦前(1913)

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  • サイズ A5判/ページ数 280p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000114035
  • NDC分類 332.1
  • Cコード C0321

出版社内容情報

一八五九年の開港によって「パックス・ブリタニカ」という自由な世界経済に組み込まれた日本。近世に胎動した成長をベースに、先進諸国の技術や制度を導入した明治の日本社会が「産業革命」を成し遂げていく過程を示す。

内容説明

市場の統合と分業の深化による「アダム・スミス的成長」を経験し、1人あたり国内総生産(GDP)が欧州でもっとも貧しかった諸国と並んだ19世紀半ば、1859年日本は開港した。第一のグローバル化時代、統合された自由な国際市場に組み込まれながらも、「スミス的成長」の基礎の上に、欧米先進諸国の技術や制度を積極的に導入した明治の日本社会は、非欧米諸国で初めて「産業革命」を体現する。その過程を新推定の各種経済指標を用いて明らかにする。

目次

序章
第1章 労働と人口 移動の自由と技能の形成
第2章 金融 近代的金融システムの形成と企業金融
第3章 農業と土地用益 明治の農業と都市不動産業
第4章 鉱工業 産業革命期の鉱工業
第5章 商業とサービス 交通革命と明治の商業
巻末付録 生産・物価・所得の推定

著者等紹介

深尾京司[フカオキョウジ]
1956年生まれ。一橋大学経済研究所教授。研究分野:マクロ経済学、国際経済学、経済史

中村尚史[ナカムラナオフミ]
1966年生まれ。東京大学社会科学研究所教授。研究分野:日本経済史、日本経営史、鉄道史、地域経済史

中林真幸[ナカバヤシマサキ]
1969年生まれ。東京大学社会科学研究所教授。研究分野:経済史、経営史、取引システム、比較制度分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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cochou

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農業の地主と小作人の関係はステレオタイプとは異なり、小作人の権利が相対的に強く、農業の長期投資に貢献したと積極的に評価されている。また、人口増と食生活向上が米をはじめとする農産物需要を急増させて、米の輸入国に転ずるという状況も重要。 製糸業と紡績業については製造や製品検査といった経営のマクロ面まで突っ込んだ分析がされていて面白い。「起業家精神こそが付加価値、成長の源泉」と感じる。製糸工場の女工が自分の実力で稼いだことが、父や夫に対する精神的独立に繋がったことの発見と面白い。2018/07/16

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