内容説明
海外で生じた問題が瞬時に日本に波及するグローバリゼーションの時代。法はそうした事態にどのように対応しようとしているのか。国際的なルールや商慣習、情報の交流などが日本法に与える影響を多面的に考察する。
目次
1 国際化のベクトル(国際関係の変動、国際法の展開と国内法の対応;国際的な消費者保護と日本法;自由貿易協定(FTA)を通じた国際的知財保護ルールの形成)
2 レックス・メルカトリアと日本法(グローバルな資本市場におけるソフトローと日本法への影響;レックス・メルカトリアと国際金融)
3 多様性と統一性(継受・変容・形成―借り物の法概念から独自の法概念へ、さらに共通の法概念へ;ヨーロッパにおける民法の改正と日本法―再法典化の時代と立法学の要請;アジア法―アジア諸国の法を超えて;企業の国際化とコーポレート・ガバナンス改革)