内容説明
グローバル・イシューが深刻化する今日、近代の秩序原理の根幹がいよいよ問い直しを迫られている。自由、平等、民主主義の未来はいかなるものか。個人と社会のあり方はどのように再編されるべきなのか。自由、平等、民主主義、精神分析と政治学、フェミニズムとケア、アイデンティティと差異の政治、宗教と政治、環境主義、グローバル・ジャスティスなど、現代政治哲学の重要な主題や論点を整理し、研究の最新動向を鳥瞰する。
目次
1 リベラル・デモクラシーの再定位(自由論の展開―リベラルな政治の構想のなかで;平等論の展開―ロールズ以降の「運の平等主義」の基本問題;規範的民主主義理論としての多元主義―利益概念とエンパワメント概念の間;熟議と参加―リベラル・デモクラシーを超えるのか)
2 差異の政治学(精神分析と政治学―フロイト、ラカン、ジジェク;フェミニズムとケア―つながりから社会正義へ;アイデンティティと差異―政治哲学の“文化的転回”をめぐって;多文化の共存―宗教的多元主義と世俗主義の相克)
3 政治の「境界」(環境と政治―環境主義の展開;グローバル・ジャスティス―公正な地球社会をめざす規範)
著者等紹介
川崎修[カワサキオサム]
1958年生。立教大学。政治学・政治学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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