内容説明
私たちの時代の自画像を描くことは可能か。ヨーロッパ中心の視座を転換し少数者、被抑圧者、死者のための歴史を紡ぐとは。歴史を書くという営みの歴史的・批判的諸考察。
目次
展望 歴史を書くという行為―その論理と倫理
１ 歴史というトポス
２ 歴史の解体と再構築
探究 九・一一以降、歴史を語ること―物語り論からグローバリゼーション論へ
概念と方法
テクストからの展望
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまやま
11
「歴史科学における因果性と法則性」という伊勢田哲治氏の論文に興味を持った。歴史科学の主な仕事は２つあり、一つは過去の事象がどういう順番で何が起こったかを明らかにすることで、もう一つはその明らかにされた出来事を「説明」することとされる。さて、後者における法則性や因果性は、理学などと同じように因果的な法則が存在して、歴史上の出来事が説明できる、と仮定した段階で多くの論争が勃発しそうなのは容易に推測される。2022/07/24
kyakunon22
3
単純な趣味なんですが野家先生による「展望」が1番好みでした。文体が好きというか、例えば熊野先生のファンとしては、「人はパンのみにて生きることができないように、現在だけを生きることはできない。」という最初の一文に「おっ」と思います。2020/02/21
Haruka Fukuhara
3
苅部先生の名前でヒットしたから借りたけど別の本で既読の論文だった。一応ほかの人の部分にも目を通したけど、ちっとも面白くなかった。全集にしてもこういう講座にしても、付録の文章（月報）ばかり熟読してしまうことが多い。扱いが逆でもいいんじゃないかと思う位面白く感じることが多い。自分だけだろうか。2017/02/16
ハニ
2
毎度おなじみわからない2011/03/10
小鈴
2
すいません。ちゃんと読んでません。管理用メモ。911以降、歴史を語ること。鹿島徹。三つの911。チリのクーデター。シカゴ大学、フリードマンを筆頭にするマネタリストが経済政策担当の要職に。シカゴボーイズ(笑)。新自由主義の実験。純粋モデルに近い経済政策！チリの奇跡！格差の拡大！ チリはもともと社会主義国。壮大な社会実験。2009/07/31
