内容説明
個と社会と国家をつなぐ危うい糸とは。グローバル化と価値の多元化の中で国民国家の根が問い直される今日、公共性の再編はいかにして可能か。
目次
展望 社会の脆さと公共性の危うさ
1 「個と社会」の不確かさ(社会は存在するか;個人はいかにして存在するか;ジョン・ロックの社会契約論;法に従う「いい人」)
2 不確かな社会における公共性(感情と規範的期待―もう一つの公私区分の脱構築;リスク社会における公共性;グローバルな公共性は;志民的公共性の神話/現実、そして)
探究 正義・最小限真理・公共的理由―多元的世界における公共性の哲学
概念と方法
テクストからの展望
著者等紹介
井上達夫[イノウエタツオ]
1954年生まれ。専攻、法哲学。東京大学大学院法学政治学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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