内容説明
人間にとって「行為」とはなにか。変容を続ける社会の前途に他者との関係性はどのように開かれるのか。いま、「モラル」を再考する。
目次
展望 原型と変容
1 モラル/行為論の原型(テオーリア、プラクシス、ポイエーシス―ギリシアからの視線;行為とはなにか―分析的行為論と現象学の交錯点から;理性と普遍性―カントにおける道徳の根拠をめぐって;自然形而上学と倫理―日本倫理思想の原型)
2 モラル/行為論の変容(コミュニケーション・トラブル;欲望する生産のモラル―ドゥルーズ=ガタリにおける「規範倫理学」の可能性;法と他者―レヴィナスにおける「エコノミー」;被制作としての存在)
探究 他なるものと倫理