内容説明
科学技術の進歩にともない、急速に発展を遂げた現代に生きるわれわれの日常は、いつからか不安に満ち、未来を明るく見つめることさえできない。宗教や信仰は、人々を救う力を持ち続けられるのだろうか。家族、教育、医療、メディアなどのさまざまな位相から、社会とともに変容する宗教のゆくえを展望する。
目次
“宗教のゆくえ”序論
1 流動する宗教(伝統の継承と革新―キリスト教を中心に;仏教とアジア映画;電子メディアの可能性と宗教のゆくえ;家族の彼方―「集団から個人へ」価値意識の転換)
2 科学との対話(元型・イマージュ・変容―「魂の学としての心理学」のために;現代科学技術と「宗教的霊性」―ゲノム医科学と古代仏教;“死法”の現在と未来)
3 宗教のゆくえ(寛容の成熟;現代日本と「宗教」―超越的普遍性の理念とその相対化)
読書案内 「宗教」のゆくえ
著者等紹介
小田淑子[オダヨシコ]
1948年生まれ。専攻、宗教学、イスラーム思想。関西大学文学部教授
島薗進[シマゾノススム]
1948年生まれ。専攻、近代日本宗教史、比較宗教運動論。東京大学大学院人文社会系研究科教授
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