出版社内容情報
われわれの生きる共同体において,絆はどのように生成され,どのような力をもつのか.時代や地域,宗教背景などの異なるさまざまな絆を概観し,変貌しつづける社会のなかにおける絆の可能性と限界を追究する.
内容説明
あらゆる共同体の基盤となり、人びとを支え、結びつけてきた絆はどのように生成されるのか。その力の源はどこにあるのか。時代や地域、宗教背景などの異なるさまざまな場面での絆を概観し、近代社会との関係を問い直したうえで、変貌しつづける社会のなかにおける絆の可能性とその限界を追究する。
目次
絆―共同性を問い直す 序論
1 切れる絆、結ばれる絆(信仰共同体の今―変質しつつある絆;聖空間における絆の生成;異人の眼差しのもとに)
2 絆の近代(家郷社会の変貌;近代日本の在家仏教運動にみる絆―一九二〇年代の国柱会の明治節制定運動と「新国民運動」;平等原理の現在―バングラデシュ農村における喜捨の慣行と物乞い)
3 絆のゆくえ(韓国における祖先崇拝の歴史と現状―男児選好の問題を中心に;隠蔽される身体と“絆”の所在―制度宗教の表象とタイ仏教危機論;宗教はあたらしい絆をつくりだせるか)
読書案内 現代世界の絆―スピリチュアリティの諸相を描く
著者等紹介
池上良正[イケガミヨシマサ]
1949年生まれ。専攻、宗教学、民俗・民衆宗教研究。駒沢大学文学部教授
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