出版社内容情報
神話から歴史への移行,救済史,世俗化論,来世観,民衆宗教史,マルクス主義史学と宗教など,様々な問題意識からの考察と,個別宗教史の歴史観とが交錯しつつ形づくられる,多彩な宗教史の理論.そのゆくえを展望する.
内容説明
宗教について知るうえで「宗教史」は欠かせない。ユダヤ教・ヒンドゥー教・仏教などの個別宗教史と、神話研究、救済史、世俗化論、死と来世観、民衆宗教史といった様々な問題意識・方法による考察が交錯するところに、多彩な宗教史の試みが展開される。歴史と比較を両輪として形づくられてきた宗教史の理論のゆくえを展望する。
目次
宗教史の可能性 序論
1 宗教史の場所(宗教の中の歴史と歴史の中の宗教;伝承と比較―メソポタミア宗教文書と『旧約聖書』;個別宗教史と地域宗教史―ヒンドゥー教と仏教の歴史を中心として)
2 宗教史の構図(宗教社会学の歴史観;歴史としてのユダヤ教―ユダヤ人であることからくる歴史意識;「神道」からみた近世と近代―社会的文脈におけることばの意味をめぐって)
3 問題としての宗教史(民衆宗教史と仏教;死と宗教―来世観の歴史性と不変性;マルクス主義史学と宗教―近代日本における内面なるもの)
読書案内 一神教の成立をめぐって
著者等紹介
島薗進[シマゾノススム]
1948年生まれ。専攻、近代日本宗教史、比較宗教運動論。東京大学大学院人文社会系研究科教授
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