出版社内容情報
我々の生の基底条件である「自然」.人間社会の発展の歴史は,自然を征服し,人工的に造りかえてきた歴史でもある.そこに生じる価値観や美意識の変容に,ロマン派を初め,各時代の文学作品は,どのように対峙してきたのか.
内容説明
我々の目にする「自然」とは、認識の枠組にしたがって再構成された、きわめて人工的なものではないだろうか―日本と西洋の自然描写とロマン主義を核に、文学における「自然」の表象を問う。
目次
「自然」の歴史(日本近代の風景論;江戸の自然;『源氏物語』の自然)
「自然」を描く(自然のテクスト化と脱テクスト化;女としての自然;崇高の一〇年)
「自然」の用法(崇高とピクチャレスク;ペットワースのターナー;「写生」と「歩行」;動物と戦う、動物を食べる)
著者等紹介
富山太佳夫[トミヤマタカオ]
1947年生。英文学。青山学院大学文学部
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感想・レビュー
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ハチアカデミー
10
自然がどのように見られ、認識され、語れれるのか。写生文は「ありのままの自然」の描写を目指したが、その眼差しは社会的/文化的フレームから逃れることはできない。その枠がどのようの構築されてきたのかを問うことが、本書全体の主眼である。欧米におけるピクチャレス/サブライムの発生と広がり、日本における風景の発見と国木田独歩をはじめとする自然主義文学が見出したもの、をめぐる論考が多い。米文学におけるハンター神話を考察する折島論、自然という他者を描くという行いの問題点を提示する野田論からは多くの論点を得ることができた。2015/01/18
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