岩波講座 物理の世界 ものを見るとらえる〈８〉科学衛星と宇宙ステーション

槇野 文命【著】

岩波書店（2004/08発売）

• サイズ B6判／ページ数 97p／高さ 20cm
• 商品コード 9784000111843
• NDC分類 420.8
• Cコード C3342

出版社内容情報

科学衛星はまったく新しい宇宙像をわれわれにもたらした．高精度の観測を可能にし，大気に遮られ地上からはみえないγ線などをとらえ驚くべき宇宙の姿を明らかにした．それらを可能にした技術を振り返り，今後の展望を語る．

内容説明

人工衛星による科学観測は、大気に遮られ地上には届かないＸ線やＹ線などによるまったく新しい宇宙像をもたらし、ハッブル望遠鏡に代表されるようなより高精度な観測を可能にした。その裏には宇宙の過酷な環境に耐える高い信頼性を備えた観測機器がある。科学衛星が拓いてきた宇宙像と技術の進展を振り返り今後の展望を語る。

目次

１　宇宙観測と科学衛星（宇宙からの科学観測；宇宙で何を観測するのか）
２　科学衛星のしくみ（科学衛星の計画；軌道の選択　ほか）
３　Ｘ線天文学の発展（Ｘ線天文学の概要；比例計数管　ほか）
４　γ線天文学（γ線天文学の現状；シンチレーションカウンター　ほか）
５　宇宙ステーションと宇宙観測（宇宙ステーションの概要；日本の実験棟（ＪＥＭ）　ほか）

著者等紹介

槇野文命［マキノフミヨシ］
１９３６年生まれ。１９６３年京都大学大学院工学研究科修了。現在、神奈川大学工学部特任教授、宇宙科学研究所名誉教授、宇宙航空研究開発機構参事。専門は、高エネルギー天文学
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