出版社内容情報
進展しつづける現代数学を理解し使いこなすための基礎を解説する.従来の教科書スタイルをはなれ,定義や定理,理論が生まれる背景,必然性をいきいきと語り,「生きた基礎」「役に立つ基礎」が学べるように配慮した.数々の力作群を生みだした1次刊行の魅力を多くの読者に堪能していただきたく,2次刊行を開始する.
内容説明
本書では、複素多様体の研究に欠かせない層の理論、ベクトル束の接続、Chern類の理論を第1分冊で説明する。第2分冊では、調和積分論を説明し、Lefschetzの結果のHodgeによるK¨ahler多様体への一般化や、小平の定理を証明。
目次
第1章 複素関数と複素微分形式
第2章 複素多様体とベクトル束
第3章 層とコホモロジー
第4章 ベクトル束の幾何
第5章 K¨ahler多様体
第6章 調和積分とその応用
第7章 消滅定理と埋蔵定理
第8章 複素トーラスとAbel多様体
第9章 Riemann面への応用
著者等紹介
小林昭七[コバヤシショウシチ]
1932年生まれ。1953年東京大学理学部数学科卒業。現在カリフォルニア大学バークレー校大学院教授。専攻幾何学
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