出版社内容情報
ランダムな摂動や雑音の加わった常微分方程式を確率微分方程式という.その有用性は数学内部にとどまらず,物理,工学,金融理論にまで及ぶ.基本的な考え方をていねいに解説し,いくつかの興味深い応用例を紹介する.
内容説明
本書では確率微分方程式の基礎理論を解説することはもとより、確率微分方程式と数学諸分野あるいはその他の科学の領域との関わりを指摘することも主要な目標のひとつと考えた。そのために簡単な例を提示するよう努めている。
目次
確率微分方程式(はじめに;Brown運動;マルチンゲール;確率積分;確率微分方程式;無限次元確率微分方程式)
現代数学のひろがり2(佐藤幹夫の数学;二次形式と確率論;積分可能系の展開;フラクタルと数学;代数的組合せ論の視点)
著者等紹介
舟木直久[フナキタダヒサ]
1951年生まれ。1974年東京大学理学部数学科卒業。現在東京大学大学院数理科学研究科教授。専攻確率論、解析学、数理物理学
木上淳[キガミジュン]
1960年生まれ。1983年京都大学理学部卒業。現在京都大学大学院情報学研究科教授。専攻フラクタルの数学的基礎
坂内英一[バンナイエイイチ]
1946年生まれ。1968年東京大学理学部数学科卒業。現在九州大学大学院数理学研究科教授。専攻代数的組合せ論
村瀬元彦[ムラセモトヒコ]
1954年生まれ。1978年東京大学理学部数学科卒業。現在カリフォルニア大学数学科教授。専攻大域解析学、複素幾何学
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