出版社内容情報
「マルチメディア」が時代のキーワードとして使われる今日,情報のコンテンツの役割がますます重要になってきている.本講座では情報の基本概念から始め,マルチメディアコンテンツに関わるさまざまな技術・システムを整理し,体系化してわかりやすく解説する.そしてこれらの技術を基盤とした高度なマルチメディア情報の応用を探る.
内容説明
地道なアルゴリズムの開発とハードウェアの進展、また非常に良いタイミングで画像符号化の国際標準が制定されたことにより、画像情報処理は一気に花開いた感がある。この巻では、動画像を含む画像情報を対象として技術的な事項を紹介する。まず人が外界をどのように認識しているかを解説し、続いて画像入力装置で獲得した画像について、対象を抽出・認識する処理に関する各種アルゴリズムを論じる。さらに、画像圧縮技術の基本、国際標準化、最新の研究成果についてと、実空間そのものを対象とした空間情報処理について、詳しく紹介した。
目次
1 視覚情報処理理論(視覚系の構造・機能;形態視のメカニズム ほか)
2 認識・理解のための画像情報処理(画像の変換;画像の特徴抽出 ほか)
3 蓄積・伝送のための画像情報処理(なぜ画像圧縮が必要か;画像の性質と画像符号化の基本原理 ほか)
4 空間情報処理(地理情報システム(GIS)の基礎
空間情報処理の基本技術とその可能性 ほか)
著者等紹介
相沢清晴[アイザワキヨハル]
東京大学大学院新領域創成科学研究科
有川正俊[アリカワマサトシ]
東京大学空間情報科学研究センター
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