岩波講座 言語の科学〈10〉言語の獲得と喪失

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000108607
  • NDC分類 801
  • Cコード C3380

出版社内容情報

文法や意味,音韻など,言語のさまざまな側面を科学的にとらえる試みは着実に成果をあげている.一方,コンピュータの発達によって言語を情報科学的にとらえる研究も進展している.言語に関わる研究の最新の成果をもとに,具体的な言語現象から言語理論,および工学的な応用にわたって体系化した講座を,ご要望にお応えして第2次刊行する.

内容説明

子どもはどのようにして言葉を身につけるのか。まず、生成文法の言語観をもとに、言語機能が生得的なものであり、人間の認知能力における一つのモジュールであることを述べ、さらに言語知識のどの部分が生得的でどの部分が経験的なものであるかを解説する。そして失語症などの研究をもとに、言語と脳の関わりについて説明する。最後に、コンピュータ上で動作する言語学習モデルを紹介する。

目次

1 言語の普遍性と領域固有性(文法とその使用;言語の性質 ほか)
2 言語獲得と普遍文法(言語獲得研究と生成文法理論;音声の獲得 ほか)
3 言語理論と失語症(統語理論と神経系との対応づけ;統語理解障害の言語学的分析 ほか)
4 言語学習の計算モデル(モデルの意味;統語規則の獲得のモデル ほか)

著者等紹介

橋田浩一[ハシダコウイチ]
産業技術総合研究所サイバーアシスト研究センター

大津由紀雄[オオツユキオ]
慶応義塾大学言語文化研究所

今西典子[イマニシノリコ]
東京大学大学院人文社会系研究科英語学

Grodzinsky,Yosef[GRODZINSKY,YOSEF][Grodzinsky,Yosef]
テルアビブ大学心理学科

錦見美貴子[ニシキミミキコ]
産業技術総合研究所情報処理研究部門
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。