岩波講座 言語の科学〈6〉生成文法

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  • サイズ A5判/ページ数 234p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000108560
  • NDC分類 801
  • Cコード C3380

出版社内容情報

生成文法は言語についての考え方を大きく変革し,一大潮流をなしている.生成文法では言語をどのようにとらえ,何をめざしているのか,人間の言語機能についての考え方と,文法理論の発展をわかりやすく紹介する.

内容説明

Chomskyに始まる生成文法は言語についての考え方を大きく変革し、現在でも言語研究の一大潮流をなしている。生成文法では言語をどのようにとらえ、何をめざしているのか。人間の言語機能についての基本的な考え方を解説し、文法理論の発展を初期の標準理論から最新の極小モデルまでわかりやすく紹介する。生成文法入門の決定版。

目次

1 生成文法:目標と理念(生成文法理論の目標;言語とは何か;文法と説明の理論;経験科学と理想化)
2 第1次認知革命(なぜChomsky理論は「認知革命」か;ことばの特質;ことばの知識の仕組み;初期の変形規則;規則の一般的特性と認知操作 ほか)
3 第2次認知革命(移動現象;格理論;Xバー理論;束縛理論;空範疇原理 ほか)
4 極小モデルの展開―言語の説明理論をめざして(理論的背景;極小モデルの基本的発想と考え方;極小モデルにおけるUGの構成;経済性原理;言語の科学は可能か)

著者等紹介

福井直樹[フクイナオキ]
カリフォルニア大学アーバイン校言語学科
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

nizimeta

2
「生成文法」について何も予備知識を持たない自分にはとっつきにくかったです。もっとやさしめの入門書を読んで出直したい2012/02/07

木村すらいむ

0
”生成文法とは何か”,”生成文法,Chomsky が言語研究にもたらしたものは何だったか”に注目して読んだ.つまり,理論の内容はほとんど読まなかった.本から,以下のことを読み取った.Chomsky は,正しい文法とは何かを明示的に語らなかった伝統文法,行動主義が背景にある構造言語学の扱いうる問題の狭さに問題を感じ,文の特性を明示的に定義して普遍的な文法を説明する理論,すなわち生成文法理論を1950年台半ばに提唱した.理論では主に,”成人の言語能力の解明”と”言語能力の発達の解明”を言語研究の目標とした.2014/04/23

Omelette

0
実際に存在するかわからないものの実在を強く信じて、猪突猛進するあり様は、さすが一神教の国の人だ、という気がしてしまいました。天才的な着想と、推進するバイタリティ。平叙文から疑問文への変換や、能動態から受動態への変換などの事例を扱っているうちは、カミソリのような切れ味に唸らされましたが、さまざまな言語現象を前にして、穴を埋めるために、どんどん規則が増やされていくのを見ると、パッチだらけのプログラムを想い起こしてしまう。共時的言語を極力合理的に解釈・理解するための知識であって、話すための知識ではないような。2011/10/15

くにお

0
生成文法事始めはこれで決まり。生成文法がどんな学問で、何を目標としているのかが理解できる。さらに、技術的細部の記述は十分かどうかはわからないが、とくにかく生成文法の理論史を整理するのには最高。  特に、福井直樹氏執筆のミニマリズムの章は素晴らしい。彼はホントにロマンチックで、夢にあふれた真の「科学者」だと思います。チョムスキーという「大英雄」ももう先が長くない今日この頃。読者である私たちに向けて、21世紀を言語学の暗黒時代にしないように「小英雄」になってくれという福井さんからのメッセージ、確かに受け取りま2009/02/09

sipsee14

0
ものすごく時間はかかったししモノにできたとも思わないが、ともかくメモをつけつつ通読できたので、他の本に進む際に役立つ何らかの素地は得られたと思いたい。2023/08/07

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