出版社内容情報
現代世界では,異文化間の相互理解と協調が求められている.また「人間」という基本的概念もゆらぎはじめ,「文化」をどのようにとらえるかという問題は,政治経済や科学技術の発展にとっても緊急の課題である.文化人類学はそのための基礎科学として重要な役割をになっており,この現代社会の要請と学際的課題に応えるべく,本講座は企画された.
目次
第1部 身体と「もの」(「身体技法論」へのノート;物と心のあいだ;家具/道具と身体―「お産椅子」の歴史から考える)
第2部 「もの」の消費(消費と欲望の形成;交換か蕩尽か―気前のよさについて)
第3部 「もの」を作る(乳を食すモンゴルの人びと―乳加工体系にみる内在的論理;デザインと製作)
第4部 見いだされた「もの」(永遠の物と壊れる物;ものの見せ方―博物館と展示)



