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岩波講座 現代数学の展開〈10〉非線形問題2・モジュライ理論2

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  • サイズ A5判/ページ数 2冊/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000106603
  • NDC分類 410.8
  • Cコード C3341

出版社内容情報

350年目にして解決されたというフェルマーの大定理の証明とはどんなものか.日本人で3人目のフィールズ賞に輝いた森重文さんの双有理幾何学とは何か.最先端の数学の魅力を臨場感溢れる筆致で綴る.新しい考え方が次々と生まれ,物理など他分野とも新たな接点を切り開く,生き生きとした現代数学の特質を明快に理解できる.

内容説明

非線形問題2―本書では、微分方程式の解の存在問題に対する変分的アプローチについて入門的な解説を行う。いいかえれば微分方程式の解がある関数空間上定義された汎関数の臨界点として特徴づけられるとき、汎関数の解析により臨界点の存在を保証し、微分方程式の解を見いだす方法を解説する。モジュライ理論2―本書は不変式論と代数関数論という二人の主役の織り成す物語である。まず、今まで準備してきた商多様体の構成を第6章で大域化する。概念的には大きく異なるが、実際には不変式環のスペクトルが半不変式環の射影スペクトル(Proj)に変わるだけである。

目次

非線形問題2―変分問題入門(準備;最小化法とミニマックス法;楕円型方程式への応用;ハミルトン系の周期解;Palais‐Smale条件の成り立たない変分問題;2体問題型ラグランジュ系;Kwongの一意性の定理)
モジュライ理論2(商多様体の大域的構成;Grassmann多様体とベクトル束;曲線とJacobi多様体;曲線上の安定ベクトル束;モジュライ関手;Verlinde公式と交点数公式;数値的判定法とその応用)

著者等紹介

田中和永[タナカカズナガ]
1959年生まれ。’82年早稲田大学理工学部数学科卒業。現在、早稲田大学理工学部数理学科教授。専攻、変分問題
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。