出版社内容情報
東京大空襲を始め戦時下生活の実相を記録した貴重な歴史の証言として公開された迫喜のドキュメント。
内容説明
カメラと日記で綴る歴史の証言。「皇軍の赴くところ敵なし、大日本帝国が大東亜に君臨する日も間近かである。警視庁のやっている防空演習は、失礼ながらまことに無駄なことと申し上げたい…」太平洋戦争に突入して戦局の良かったころ、陸軍報道部の将校が警視庁を訪れて講演をした。この速記録を警視庁のカメラマンだった石川光陽さんは、いまでも怒りを込めて保存している。
目次
1 昭和初期の庶民生活
2 軍国への序章
3 国民精神を総動員
4 首都炎上す
石川光陽日記
5 敗戦、戦後の民衆
収載写真一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真香@ゆるゆるペース
132
図書館本。戦前から戦後にかけての昭和の東京の町並みや人々を、著者が愛用のライカで収めた写真集。時代背景の解説や、著者が経験してきたことなどエッセイ的な文章が添えられており、昭和初期の戦前生まれの自分の祖父母は、昔こんな感じだったんだろうなーと思いながら読んだ。召集された元兵隊の方や女子挺身隊に参加した方の体験談も、とても興味深い。東京大空襲の時の写真は凄惨の一言で、焼死体の写真を見て絶句… 敗戦後、目覚ましい復興を遂げて今の我々があるので、改めて先人達に感謝。戦争を知らない世代全員にオススメしたい一冊。2020/08/16
Gen Kato
1
戦前の町並みやひとの姿。そして空襲とひとびとの無残な骸。焼け跡… 石川氏が題名に込めた思いが胸に刺さります。エッセイもいい。2015/10/01
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