出版社内容情報
発展途上国の工業化にとって重要な上質な労働力(=人的資本)は,優れた労務管理の下での職務意識の変革を通して形成されるという事実を,インドと中国の工場労働者への聴き取り調査と統計分析から明らかにする.
目次
第1部 分析の枠組みとその背景(なぜ我々は職務意識に注目するのか?;近代的工業労働力への分析視角―既存研究の展望)
第2部 インドの工場労働力の分析(季節労働者は不安定な労働力か?;女子労働力は質の低い労働力か?;意欲的労働力と離職行動;強い宗教は労務管理の妨げとなるか?)
第3部 中国の工場労働力の分析(企業の制度改革と職務意識;失業・レイオフの深刻化と職務意識の変容;労働条件は職務意識の主たる規定要因か?)
第4部 経済発展と文化(インドと中国の職務意識比較;文化・社会構造と近代的工業労働力の形成)
付録 日本語調査票ならびにヒンディー語・中国語の調査原票
著者等紹介
清川雪彦[キヨカワユキヒコ]
1942年札幌市に生まれる。65年東京大学教養学部卒業。70年同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。一橋大学経済研究所助手・専任講師・助教授を経て、84年同教授、現在に至る。経済学博士。専攻はアジア経済論
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