出版社内容情報
日本の家計資産の実態はどうなっているのか.貯蓄や相続との関係,資産インフレの規模,共稼ぎや親子の同居と資産形成との関係,公的年金による世代間の資産転移などを,マイクロデータを利用して詳細に分析する.
内容説明
本書は、日本の家計資産について考察した研究書である。資産保有の実態、貯蓄や相続との関係、いわゆる資産インフレの規模、共稼ぎや親子の同居と資産形成との関係、公的年金による世代間の資産移転、所得と資産の関係等が最近の日本においてどうなっているか。それらをマイクロデータを利用しながら分析した。
目次
第1部 資産保有の実態と資産増加の諸要因(家計資産の分配とその変遷;家計資産の増加とその要因;家計資産の蓄積と遺産・相続の実態;共稼ぎ世帯の家計実態と妻の就業選択)
第2部 高齢者の生活実態と資産保有(高齢夫婦世帯の所得・消費・資産;高齢単身世帯の所得・消費・資産;同居高齢者の経済状況;同居・非同居の決定要因)
第3部 世代間の所得再分配(可処分所得の世代間分配;1994年の年金改正とその評価)